Ubuntu 18.04.4をインストールする(2)

昨日の続き。ネットワークが接続されていない状態で、USBの外付けWi-Fi無線LAN子機)を有効化する、という作業。これが思ったより難題だった。なかなか情報が得られないため、諦めて有線をつなごうかと考えたりもしたが、何とかなったのでご紹介。

準備

まずは、持っている無線LAN子機のチップの確認。Baffalo WI-U2-433DHPに使われているのは「rtl8812au」と呼ばれるタイプのようだ。

qiita.comとなると、そのドライバーを入れればよいわけだが、それにはこちらの情報がアップデートもされていて参考になる。

gaobin.hatenablog.com現時点では、aircrack-ngのものを使う方がよさそう、という印象だ。(ちなみに、Ubuntu 18.04.4のカーネルは5.3.0だが、まぁ問題ないでしょう、という判断。)

ただし、インストールするのにdkmsがあった方がよさそう。結果的に必要な準備は、

  • rtl8812auのドライバーソース
  • dkms

だということになりそう。これらをダウンロードしてUbuntuに導入してあげればよい。rtl8812auのドライバーは上記リンク先記事の通り、aircrack-ngからダウンロードした(git cloneではなくダウンロードしました)

github.com

ダウンロードしたのは、v5.6.4.2。

また、dkmsだが、UbuntuのISOに含まれているのでそれを使えばよい。実際にはdkmsがISOに含まれているのは知らなかったが、以下の記事に書かれていることを参考にISOをマウントしたらインストールできた、という感じ。

itsfoss.comここに、ISOのマウントの方法とそれをソフトウェアのリポジトリとして使う方法が書かれているので、これに従った。つまり、上記rtl8812auドライバーとISOをデータとしてWindowsにてダウンロード、DVDに焼いて、Ubuntuに導入した。

dkmsインストール

ISOのマウントについては、上記記事の通り、

$ sudo mkdir /mount/cdrom
$ sudo mount -o loop ubuntu-* /mount/cdrom

を実行、その上で Software & UpdatesでCD-ROMをリポジトリとして使うようにチェックする。(微妙にチェックの反応がおかしかったが…)

その上で、dkms導入。

$ sudo apt-get install dkms

これですんなり。rtl8812auの方も、zipを解凍して、

$ sudo ./dkms-install.sh

で、終わり。簡単!

Wi-Fi設定…?

でも、Wi-Fi動いているように見えないけど…insmodとかいろいろ触っても、再起動しても動かない。ドライバーがどうも上手くロードされていないよう。いろいろ調べてたどり着いたのがこれ。

askubuntu.comSecure Bootの影響らしい。で、BIOSでDisableするのがよいのかよくわからなかったので、"Un alternative way"だと書かれている、mokutilを導入。

$ sudo apt install mokutil
$ sudo mokutil --disable-validation

これで再起動時にSecure bootを無効化するようにして起動したら、Wi−Fiが正しく動くようになった。

 

ここまでくれば、あとは何とかできそう。ソフトウェアアップデートをしたらいつの間にかブートオプションの"nomodeset"を設定しなくても起動するようになったし。ただ、やったことがわかっていなさすぎて怖い。セキュリティ関係を相当無効化してしまっているだろうし。今後調べて戻せるところは戻さないといけないが、まずは動いたのでよしとしよう。

 

次は、nVidia driver/CUDA 導入です。